東方神起 韓国3rdアルバム『“O”-正・反・合』

2006年9月29日

東方神起は9月29日、韓国で3枚目のフルアルバム『“O”-正・反・合』を発売した。当アルバムは韓国の2006年のアルバム販売量集計でトップを記録した。

収録曲

1. “O” -正・反・合
2. You’re My Miracle(世界でたった一つの気持ち)
3. Hey! Girl
4. Get Me Some
5. I’ll Be There
6. 君のそばにいられたら(White Lie…)※Ver C・Dに収録
7. Remember
8. 始まったばかりの物語(The Story Has Just Begun)
9. ON & ON
10. Phantom(幻影)
11. You Only Love
12. 風船(Balloons)

リード曲は最初は『”O” -正・反・合』、その後『風船(Balloons)』でプロモーションが進められた。

タイトル曲『”O” -正・反・合』 のMVはこちら。

『”O” -正・反・合』 の作詞・作曲は 『Rising Sun』や『Tri-Angle』と同じユ・ヨンジン氏である。混沌としたダークな世界観や重く激しい低音ビートは 『Rising Sun』や『Tri-Angle』と似通うところが多い。

MVのソロパートのロケ地は、ジェジュンはタイ、ユンホは東京、ユチョンとチャンミンはチェコ、ジュンスは韓国である。

ダンスの振り付けは『Rising Sun』と同じく、SMエンターテインメントのダンサー・チーム「A to Z」によるもの。メンバーの後ろにA to Zのダンサーが一人ずつ隠れて二人羽織のように踊る振り付けは、タイトルの“正・反・合”にちなんで影を表現した“シャドウ・ダンス”だ。

「このダンスは『Rising Sun』より3倍大変です!『Rising Sun』のほうが激しく見えるかもしれないですけど、今回のダンスはずっと体に力を入れていないといけないのでつらいです(泣)」(ユンホ)

「とにかく疲れるダンスなので、最後のほうは体力がなくなっています(苦笑)」(ジェジュン)

雑誌「WHAT’s IN?」2006年12月号

『You’re My Miracle(世界でたった一つの気持ち)』のMVはこちら。(0分30秒頃~)

『You’re My Miracle(世界でたった一つの気持ち)』の作詞・作曲を行ったキム・ヨンフ氏は、韓国1stアルバムの『Whatever They Say』や 韓国2ndアルバムの『Beautiful Life』を手掛けた人物である。

『君のそばにいられたら(White Lie…)』はメンバーのジュンスが作詞作曲した初めての曲。当アルバムのVersion AとBには収録されていなかったが、Vesion CとDで追加された。

“天使シア”のニックネームの通り、ジュンスの楽曲は純真な歌詞と美しく流れるような旋律が特徴的だ。この特徴は後のJYJの音楽にも表れているので(例えば『落葉 (Fallen Leaves)』)、ジュンスの世界観に焦点を当てて聞き比べるのも面白い。

『You Only Love』はピアノ伴奏を伴うコーラス曲。東方神起のアカペラが好きなファンに薦めたい曲である。

『風船(Balloons)』のMVはこちら。

『風船(Balloons)』 は韓国のロックバンド「タソッソンカラク(五本指)」のヒット曲(1986年)をカバーしたもの。

「タソッソンカラク(五本指)」 による原曲はこちら。

『風船(Balloons)』 の童謡的なイメージは 『”O” -正・反・合』のダークさとは真逆で一見唐突にも思えるが、親しみやすい1980年代のヒット曲で幅広い年代のファンを確保するのが狙いだった。

リメイクする前に皆で、親の世代と一緒に歌える歌を考えていたんです。そして1980年代に『風船』がヒットしたと聞き、リメイクすることになりました。(ユンホ)

MBC「気分の良い日」2007年1月5日放送

テレビ出演

音楽番組でのパフォーマンスはMBCのものが公開されているので、以下に日付順で紹介したい。

MBC 10月14日放送

MBC 10月14日放送

MBC 12月9日放送

「X-Man」出演

アルバム『”O” -正・反・合』の活動を通じて、音楽番組だけでなく各種のバラエティ番組への出演が目立った。その一例として、ここでは東方神起が数々のゲームに挑戦したSBSの「X-Man」(2006年10月8日放送)を紹介したい。

番組内の“当然ゲーム”では、チャンミンがジェジュンの“理解不能”な行動を暴露。その内容は、宿舎でジェジュンが一人で衣装のコーディネートをしながら悦に入り、そのまま窓を開けてベランダから外にいるファンに姿を見せて大声で挨拶したというもの。その時にジェジュンが着ていたのはハム太郎のパジャマだったという。

サービス精神が旺盛なのか構ってほしがりなのか紙一重なところだが、こうしてプライバシーを度外視してまでファンと繋がろうとするジェジュンのお茶目な人柄が明かされた。

ジェジュンは他にも、ゲームの一環でソロ歌唱やピアノ演奏を披露したり、鳥のような謎のダンスで笑いを巻き起こすなど、才能豊かな一面を見せた。ちなみにこの時ソロで歌ったのは「Rising Sun」ツアーでも歌った『パルコルム(歩み)』である。

ユンホの接着剤入りジュース事件

当アルバム活動中の10月14日、KBSのバラエティ「女傑6」を収録中、ファンを装ったアンチの女性が接着剤を混入させたオレンジジュースを手渡し、それを飲んだユンホが意識を失って病院に搬送されるという痛ましい事件が起きた。

治療のため5日間活動を休止したユンホは、19日から活動を再開することとなったが、その後も精神的な後遺症に苦しんだ。

アンチやストーカーよる嫌がらせや損害行為は、ユンホに限らず東方神起のメンバー全員が数多く経験していたと言われている。その中でも、この接着剤入りジュース事件はメディアでも報道されたことから、最も有名なものの一つである。

試聴 (Apple Music)

CD

当アルバムの日本ライセンス盤には、ボーナストラックとして『You’re My Miracle(世界でたった一つの気持ち) 』の日本語バージョンが収録されている。またジュンス作詞作曲の『君のそばにいられたら(White Lie…)』も収録されている。

『All About 東方神起 Season 2』には、MVのメイキング映像や、SBSのテレビパフォーマンス映像、複数のバラエティ番組が収録されている。

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