東方神起 日本シングル『Choosey Lover』

2007年3月7日

東方神起は3月14日に発売される2ndアルバム『Five in the Black』に先行して、同アルバムのリード曲 『Choosey Lover』をシングルカットする形で発売した。 『Choosey Lover』 は日本のシングルとしては10作目にあたる。

収録曲

『Choosey Lover』のみ収録。当作はテレビ東京のドラマ『Xenos』オープニングテーマとなった。

『Choosey Lover』はディスコ風のダンス曲で、東方神起が初めて挑戦するタイプの曲だ。独特なバンドのリズムに合わせた速いテンポのメロディに言葉数が多く乗っているため、日本人でも歌いこなすのが難しいと言われている。

そんな曲調の難しさに加え、レコーディングではディレクターから「日本語に聞こえないような歌い方で」というリクエストが事前にあったことから、メンバーらは神経を集中させながら臨んでいた。

こういう曲調は韓国でも歌ったことがなく、東方神起にとっては本当に初めての挑戦でした。(中略)僕は個人的にはファルセットが苦手なので、この曲は自分的にはどちらかというと苦手な曲なんですが、曲調的にはすごくカッコイイと思ったし、とても好きでした。メインとなる歌メロはいつものように、曲の雰囲気に合わせた歌い方で頑張って歌ったのですが、ファルセット部分は今回はユンホが本当に頑張りました。(ジェジュン)

雑誌「WHAT’s IN?」リリースインタビュー(『TOHOSHINKI Fantasy★Star 04-09』収録)

ファルセットが苦手と話すジェジュンだが、妖しい夜の雰囲気を表現するこの曲にあって、いつもよりも細く軽やかに歌うジェジュンの高音声は、“舞い降りた天使”という歌詞さながらの可憐さだ。

僕はこの曲で初めて短いナレーション(曲途中に入る吐息)に挑戦しましたよ!ここはいつもだったらユチョンの担当なので、そこは新しいです!(ジェジュン)

雑誌「WHAT’s IN?」リリースインタビュー(『TOHOSHINKI Fantasy★Star 04-09』収録)

ジェジュンのナレーション “Sexy lady ah…” はライブで最も盛り上がる見せ場の一つ。ライブの映像では、このパートで吐息とともに思い切り身体をくねらせて観客を煽る、楽しそうなジェジュンの姿を見ることができる。

なお、当作のレコーディングが行われた時期は2006年10月、韓国でアルバム『“O”-正・反・合』の活動で多忙を極めていた時期だった。後のインタビューで、メンバーらはこの時期を乗り越えた苦労について語っている。

――あの頃は移動に次ぐ移動って感じで、みんなほとんど不眠不休状態で毎日頑張ってたもんね。インタビューのときも今にも倒れそうなのを必死にこらえながらも真摯に答えてくれていた5人の姿が目に焼き付いてるし。

「本当にあの頃はいちばんつらくて大変な時期でした。スケジュール的にはすごく厳しかったですけど、僕たちの作品をいつも楽しみに待っていてくれる、応援してくれるファンの人たちがいたから一生懸命頑張れたと思います。(チャンミン)」

雑誌「PATi PATi」2007年4月号

PV撮影

PV撮影は1月17日、都内のクラブを貸し切って多数のエキストラとともに行われた。

Bigeast(公式ファンクラブ)の会報によると、早朝にTBSの情報番組「はなまるマーケット」の生放送を終えたメンバーらは、昼前からPV撮影を開始。エキストラを迎えてのPV撮影は、日本では「Rising Sun」以来二度目である。

ダンスの撮影は、一つミスをするとまた最初から踊り直さなければならず、毎回真剣に踊るので汗だくになる。

「僕はバラードが好きです。バラード至上主義です(笑)」

何度も踊って体力を消耗したジェジュンは、そんな弱音を吐きつつも笑顔。

雑誌「B-PASS」2007年4月号

ダンスシーンの撮影を夜に終えると、各メンバーのソロシーンの撮影に入り、最後にジャケット撮影を終えた頃には朝になっていたという。

(ソロシーンの撮影中)撮影待ちのメンバーは基本的にフリータイム。チャンミンとユチョンは撮影でも使用されていた赤いソファでしばしの仮眠。ジュンスはスタッフと何やら楽しくトーク中。ジェジュンは日本語の勉強も兼ねて、日本の連続ドラマの鑑賞。ユンホはスタッフ相手に日本語の勉強を行うなど、ホント感心する程勉強熱心。

Bigeast会報 Vol.4

ハードなスケジュールでのPV撮影だったが、メンバーらの士気は高かったようだ。DVD『History in Japan Vol.3』では、チャンミンのソロシーンの撮影を他の4人のメンバーが見守り、まるでスポーツの国家代表を応援するかのように歓声を上げる姿が見られる。

チャンミンの切れ味の良いダンスに大興奮した様子のジェジュンは「いいじゃん!うめぇじゃん!!すっげぇじゃん!!!」と大声で叫んでいた。

ショコラティエ東方神起

東方神起のCDのDVD付きバージョンは、ほとんどの場合PVが収録されていて、初回限定盤のみ特典映像が入っていることが多い。特典映像はPVなどのメイキング映像が最も多いが、コンサートの映像が入っていることもある。

シングル『Choosey Lover』の場合はというと、PVではなく「東方神起のChoosey Lover」という映像が収録されている。映像の名前からは内容が想像しにくいが、これはメンバーらが“ショコラティエ東方神起”に扮してお菓子を作るというもの。撮り下ろしの映像が収録されているかなり珍しいパターンだ。

東方神起がチャレンジするのは生チョコとクッキー。料理番組風にプロのパティシエの服装に身を包み(まずこれが可愛すぎる)、キッチン設備の整ったスタジオで調理を開始する。

ジェジュンはキッチンではごく自然にリーダーとなるようだ。料理が得意なジェジュンと真面目なチャンミンの2人が着実に作業を進めていくのに対し、他の3人は怪しげな手つきで、調理自体よりもトークの方が貢献できている。

刻んだチョコレートを溶かし終え、生クリームと混ぜて滑らかにすると、あとは冷蔵庫で冷やすのみ。この段階になってジェジュンは驚きの行動に出た。

ジェジュン:ここでコチュジャンを入れて・・・(コチュジャンのチューブをチョコレートが入ったボウルに絞り出す)

ユンホ  :全部(入れるの)?

ジェジュン:全部、全部。(絞り出し続けて)辛い方がいいじゃん!

ジュンス :ホントに?

チャンミン:(顔をしかめ、引いている様子)

シングル『Choosey Lover』付属DVD、2007年

チョコレートにコチュジャンというトンデモな組み合わせは、当時はジェジュンの天然な行動の一つのように受け取られた。後年のファンならば、ジェジュンの普段の料理への向き合い方と重なる点が多く、これも彼の食に対する飽くなき探求心の表れと理解することができるだろう。

CD・DVD

CDのみのバージョンはこちら。

DVD付きのバージョンは初回生産のみで2万枚の限定盤。ショコラティエ東方神起はこちらに収録されている。

『History in Japan Vol.3』にはPV撮影の模様が収録されている。

『History in Japan Special』にもショコラティエ東方神起が収録されているが、こちらはかなり短い映像である。 ショコラティエ東方神起を見たい場合はシングル『Choosey Lover』のDVD付きバージョンが断然おすすめだ。

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東方神起 日本シングル『Choosey Lover』」への2件のフィードバック

  1. 山根理恵 さんの発言:

    最初聴いただけで わあーたのしそう!すきな曲って感じました。
    メンバー全員が大人っぽいオシャレをしてて、夜のクラブにお出かけしたっぽいスーツ姿がかっこいいな
    ジェジュンの歌声がやわらかくて耳がふわってなります。

    返信
    1. jaereeds さんの発言:

      ジェジュンは5人の中でもふわっとした声質を出せる貴重な存在でしたね。今聞いても心地の良い、気分が明るくなる曲です💛

      返信

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