2007年5月12日
『エア・シティ』は仁川国際空港を舞台に若きエリートたちが麻薬や密入国、産業スパイ、国際犯罪組織などと闘うヒューマンドラマ。2007年5月から韓国MBCで放送された。主演はチェ・ジウ、イ・ジヌクほか。
収録曲
OSTのうち東方神起の参加作品は次の2曲。
・ハルダル (Day Moon)
・All In Vain
韓国のメディアは『エア・シティ』OSTへの東方神起の参加を次のように報じた。
韓流スターのチェ・ジウと、アジアのスターの座を築きつつある東方神起のコラボにより、韓国はもちろんアジア各国でドラマへの期待が高まっている。
東方神起が歌う『エア・シティ』主題歌の『ハルダル』は人気作曲家Kenzieの作品で、神秘的なムードと大人びたボーカルが際立っている。
Chosun Online | 朝鮮日報-東方神起、チェ・ジウ主演『エア・シティ』主題歌でアジア攻略
ハルダル
“ハルダル”は“Day Moon”、すなわち日中の月を意味する。韓国語に元々ある言葉ではなく、ハル(日)とダル(月)を組み合わせた造語。歌詞の随所にちりばめられているのは空をイメージする言葉だ。
ドラマが空港を舞台にしたストーリーなので、空に関係した曲になったんです。(ジュンス)
雑誌「Oricon Style」2007年11月26日発行
韓国語で“ハル”が“Day”で“ダル”が“Moon”なんですよ。なんとなく語感的にきれいだからタイトルに入れたんですよね。(ジュンス)
雑誌「NEWSMAKER」2007年12月号
『ハルダル』のイントロは雷雨のような効果音で始まり、冒頭から不穏な謎めきを感じさせる。
ドラマチックですよね。最初の効果音とかもすごく。(ユンホ)
雑誌「NEWSMAKER」2007年12月号
最初雨が降りそうなイントロが入っているんですけど、全体的に雨の降っているようなイメージがありますね。(チャンミン)
雑誌「PATi PATi」2007年12月号
曲の展開もドラマのストーリーと重なり合うものだ。すなわち孤独感が色濃く漂う序盤から、徐々にコーラスが重なり合い連帯を感じさせる力強いラストへと向かっていく。
『ハルダル』は後に日本語バージョンがシングル『Forever Love』のカップリングとして発表され、さらに3rdアルバム『T』に収録された。韓国語と日本語の両バージョンを聴くとかなり異なる印象を受けることだろう。
韓国語詞が『エア・シティ』のどちらかというとヒューマンドラマの面に沿っているのに対し、日本語詞はラブストーリーの面に沿った内容となっている。
どうしても言葉が違うと、譜割りとかが変わってしまうので、全部同じ内容で日本語の歌詞にはできなくて……。(ジュンス)
でも、テーマは一緒です。永遠の愛!!あと、ドラマの設定が空港なので、空港といえば空と月が関係あるから、日本語詞にも韓国の詞にも空と月が出てきます。(ジェジュン)
雑誌『WHAT’s IN?』リリースインタビュー(『TOHOSHINKI Fantasy★Star 04-09』収録)
このような歌詞のメッセージの違いにより、メンバーらは韓国語バージョンと日本語バージョンとでかなり異なる歌い方をしている。
サビを歌うジェジュンの歌声は特に違いが分かりやすいので、聞き比べると興味深い作品だ。
All In Vain
『All In Vain』は東方神起の歌の中ではかなり異色の雰囲気を持つ作品である。
まず、メロディを歌うのは全てユチョン。暗鬱とした中毒性のある曲調で、アコースティック調の管弦楽器でBGMが奏でられ、管楽器によるジャズ風のソロも入る。
さらにラップをコーラスで幾重にもハモリながら歌うのも珍しい。コーラスは一見して東方神起と分かりにくい歌い方だが、CDジャケットに “Background Vocals by 동방신기” とあるとおり、よく聞くと東方神起であることが分かるのだ。
CD
『エア・シティ』のOSTはサブスクでもダウンロードでも取り扱っていない(※)。そのため音源が手に入れられるのはCDのみである。
※2021年末時点でApple Music、Spotify、Amazon Music (Unlimited)、iTunes Storeで取り扱いなし