2006年12月12日
「SMTOWN」とは毎年夏と冬(※)にSMエンターテインメントの所属アーティストが集結する合同ライブ、およびSMTOWN名義で発表するオムニバスアルバムのことである。※実施されない年や季節もある。
アルバム収録曲
アルバム収録曲のうち東方神起の参加作品はこちら。
・Snow Dream ※他のアーティストと共同
・僕が君なしで(When We’ll Be Together)
音楽クリエイター Kenzie氏について
『僕が君なしで(When We’ll Be Together)』の作詞作曲者は、東方神起の韓国での楽曲ではおなじみのKenzie氏である。当サイトでは基本的にメンバー以外の作詞作曲者をあまり掘り下げていないが、Kenzie氏は東方神起の多数の楽曲を制作しているため、ここに紹介することとしたい。
Kenzie氏はSMエンターテインメントのほぼ全てのアーティストに楽曲を提供しているクリエイターである。アメリカのバークリー音楽大学を卒業後にSMエンターテインメントに入社し、キャリアの初期段階から同社イ・スマン氏の下で音楽制作を行った。
Kenzie氏はバークリー音楽大学HPの卒業生インタビューで自身のキャリアやK-POPについて語っている。K-POPの第一線で活躍する彼女の言葉には、SMエンターテインメントの目指す方向性が明確に表れている。
SMエンターテインメントのK-POPへのアプローチは、グローバルなマインドセットと音楽的能力が組み合わさっています。西洋音楽と東洋音楽が親和的に結びついていますが、楽曲には音楽性だけでなく、漫画から飛び出してきたかのような完璧なルックスが歌手に求められ、それによって楽曲の“ビジュアルポイント”とパフォーマンスが最大化します。その“ビジュアルポイント”をさらに強化するために、ビートやサウンドも良い振り付けを生み出せるようなものを志向しています。
(中略)現在、中国は非常に重要な音楽市場と見なされています。我々は台湾、香港、タイやその他のアジアの音楽市場に積極的に拡大していくプランを持っています。
Alumni Profile: Kenzie ’99 | Berklee
このKenzie氏のインタビューは2012年で、ジェジュンのSMエンターテインメントでの活動時期(~2009年)より少し後になるが、ジェジュンのいた時期にも当てはめて類推できるだろう。
Kenzie氏は東方神起に5人時代だけで10曲以上も提供しており、ユ・ヨンジン氏と並ぶ多さである。以下のリストはその代表的なものだ。
楽曲名 | 収録シングル・アルバム |
今のように(チグムチョロム) | 第1集アルバム『TRI-ANGLE』 |
Hi Ya Ya 夏の日 | 2005 サマーシングル |
One | 第2集アルバム『RISING SUN』 |
Show Me Your Love | 2005 ウィンターシングル |
I Wanna Hold You | 2005 ウィンターシングル |
Remember | 第3集アルバム『“O” -正・反・合』 |
Phantom (幻影) | 第3集アルバム『“O” -正・反・合』 |
オアシス | 2006 Summer SMTOWN |
僕が君なしで(When We’ll Be Together) | 2006 Winter SMTOWN |
ハルダル | ドラマ『エア・シティ』OST |
虹(Rainbow) | 第4集アルバム『MIROTIC』 |
ユ・ヨンジン氏が東方神起においてアルバムのタイトル曲を担うことが多いのに対し、Kenzie氏はシングル、またはリード曲でないアルバム曲が多い。 Kenzie氏の『One』や『ハルダル』は日本語化されたため、日本の東方神起ファンにも馴染みの多い曲となった。
試聴 (Apple Music)
CD
DVD
『Snow Dream』のMVとメイキング映像はこちらに収録されている。