2006年11月25日
2006年、東方神起は年末の賞レースで自身の過去最高成績を収め、各賞を総なめにした。
人気歌手が多数の音楽賞を受賞するのは珍しいことではない。東方神起は2004年と2005年にも主要な音楽賞で賞を獲得している。しかし、この年に東方神起が果たしたのは、主要な音楽賞全てで最高位の賞を獲る“グランドスラム”の快挙だった。
MKMF (Mnet Km Music Festival)
11月25日、今年のアーティスト賞、グループ部門賞、モバイル人気賞、Mnet.com賞の4つの賞を受賞。
ソウル歌謡大賞
12月1日、モバイル人気賞、本賞、大賞を受賞。
Golden Disc Awards
12月14日、本賞と大賞を受賞。
SBS歌謡大展
12月29日、本賞と大賞を受賞。
『”O”-正・反・合 』が年間アルバム販売量トップに
上記の音楽賞のうち、MKMFの「今年のアーティスト賞」とその他3つの「大賞」はそれぞれ最高位に位置する賞である。
東方神起がこのような高い評価を得た背景には第3集『”O”-正・反・合 』のヒットがある。同アルバムは発売のタイミングが9月末であったにも関わらず、韓国の音楽チャート(※)の年間アルバム販売量ランキングで第1位となるなどの実績を残していた。※音楽チャートはこちら
MKMF授賞式
11月25日、 東方神起は蚕室オリンピック体操競技場で行われた授賞式に参加した。
過去のMKMFでは2004年は1冠、2005年は2冠であったが、今回は4冠ものタイトルを獲得した。
パフォーマンスステージでは『”O”-正・反・合 』を披露。その映像はこちら。
この日の5人のビジュアルイメージは、 『”O”-正・反・合 』 のプロモーション活動時の衣装に見られたようなアンダーグラウンドな雰囲気から一新し、授賞式らしいシックなスタイル。全員グレーのトレンチコートで踊る 『”O”-正・反・合 』 は、今見ても非常に新鮮だ。
「今年のアーティスト賞」の受賞が決まり壇上に上がったメンバーらの表情は、新人然とした2004年、喜びの涙にくれた2005年よりは落ち着いており、慣れが感じられる風格であった。
受賞スピーチでユンホやジュンスがカシオペアやSMエンターテインメント関係者に謝辞を述べている間、ジェジュンは静かに涙を流している感受性豊かなユチョンに寄り添い、ユチョンの頬を伝う涙を手でぬぐってあげていた。
ジェジュンが授賞式の壇上でメンバーを気遣う優しさを見せるのは珍しいことではないが、この日はそればかりではなかった。ユンホが一通りスピーチを終えたとき、ジェジュンはつとマイクをとって話し始めた。
「(育ててくれた)お父さん、お母さん、ありがとうございます。そして、今やっと…やっと皆さんの前でこのことが言えるのですが、実のお母さん…、本当に…ありがとうございます。」
M-net「2006 Mnet Km Music Festival」2006年11月25日放送
ジェジュンの実親による実子確認訴訟が報道されたのは、この日の数日前のことだ。実父が起こした訴訟がきっかけで、それまで公表してこなかった実母の存在をも公表するという渦中にいたジェジュンは、ある種の決意を持ってこの言葉を伝えたのか、真剣で決然とした眼差しが印象的だった。
DVD
SBS歌謡大展の映像はこちら。 『”O”-正・反・合 』 のパフォーマンスは、全員シャンパンゴールドのかっこいいスーツ姿だ。また受賞スピーチや舞台裏の様子も収録されている。